ガラスリサイクルの現状とリサイクルガラス造粒砂
「サンドウエーブG」
現在日本で作られるガラスびんは約150万トン。その原料の91%はカレットというリサイクル資源です。
その他、お酒、醤油、牛乳、ビールなどのびんは繰り返し使われ、これらのびんはリサイクルの優等生です。
しかし、青や緑など色のついたびんは再生が難しく、年間約50万トンも埋め立てられています。
当協会は、これを誠に「もったいない」と考え、そのリサイクル用途の開発に努力してきました。
その成果のひとつが「サンドウエーブG」です。
リサイクルガラス造粒砂「サイドウエーブG」の主原料は、一般家庭から排出される色付きびんなど、リサイクルの難しいガラスびんです。
地球(地殻)を構成する主要5元素は、酸素(49.5%)ケイ素(25.8%)アルミニウム(7.56%)鉄(4.70%)カルシウム(3.39%)です。
5000年も前に人類の知恵から生まれたガラスびん。
その主成分は、ケイ素(62.7%)カルシウム(32.4%)です。
今、使われなくなったガラスびんは、元の姿に戻し地球に返しています。
それが「サンドウエーブG」。
環境にやさしい製品です。
雨水貯留浸透施設の施工
サンドウエーブGの貯水量は、25mプール3杯分のサンドウエーブGの中に25mプール1杯分の雨水を貯水することが可能。
1000㎥のサンドウエーブGを用いて300トンの貯留が可能となる。
これは、サンドウエーブGを敷き詰めて転圧しても、粒子の隙間の相対席で充填した体積比30%に相当し、透水性が良いため滞留できずに満遍なくその隙間に雨水が貯留できるためです。
ヒートアイランド抑制
天気の良い夏場の舗装表面温度は60℃ぐらいまで上昇します。この路面温度上昇がヒートアイランド現象の原因の1つになっています。
サンドウエーブGを使い透水性アスファルト舗装の下に雨水貯留層として利用することで、貯留された雨水の蒸発時の気化熱で路面温度を5〜10℃ほど低下させることができ、打ち水と同じ効果が得られます。施工も簡単で、駐車場や歩道などに利用可能です。
ゲリラ豪雨対策
ゲリラ豪雨によって浸水しやすい箇所に対して、サンドウエーブGを用いた雨水貯留浸水浸透層を設けることにより被害の現象が図れます。
さらに、砂層までのバーチカルドレーンを設置することにより、大量の雨水を地下に浸透させることが可能です。
液状化防止対策
地震時に液状化現象により、マンホールなどが浮き上がったり、埋戻し箇所が陥没します。
液状化防止対策のひとつとして、透水性の高い材料で十分な締固めを行うことにより、浮き上がりや陥没の防止ができることが確認されています。
その透水性の高い材料として、粒子径が大きくなるよう調整したサンドウエーブGが高い効果を期待されています。
防草対策
分離帯部分や庭先にサンドウエーブGを使用することにより、雑草が生えづらく、また抜きやすい。雑草の量を減少させ、維持管理費のコストダウンが可能。